#名もなき森
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古い友だちと、少しずつ遠ざかること
昔は毎日連絡していた友だちなのに、今は何か月も何も言っていない間柄になった、ということはありませんか。 けんかしたわけでもありません。何かがあったわけでもない。ただ、いつのまにかそうなっていました。 ところがこれが、不思議と心に残ります。なぜなら、終わっていないからです。 終わっていないから、整理がつきません 関係がは

ひとりが楽なのに、さびしいのはなぜだろう
約束が取り消しになると嬉しいのに、週末に何の連絡もないと少しさびしい。そんなことはありませんか。 私はそうです。人に会うのが疲れるからひとりを選んだのに、ひとりでいるとまたさびしいんです。 これが矛盾のようで、長いあいだ変だと思っていました。ところが矛盾ではありませんでした。二つのことを、ひとつにまとめていただけだった

人の頼みは全部聞いてしまうのに
頼まれると、とりあえず分かりましたと言ってしまいますか。 私はそうです。無理そうなのに、口からは先に分かりましたと出ます。そして電話を切ってから、これどうしようと思います。 ところがこれは、心が広いからではありませんでした。断るということが、私にとっては計算の合わない話だったんです。 一度の断りが、関係まるごとで計算さ

自分をよく知っている人がいない、という感覚
人の中にいるのに、ふとこう思ったことはありませんか。 ここに、自分をちゃんと知っている人はいないな。 不思議なのは、私はひとりぼっちではないということです。連絡する人もいるし、会う人もいます。それなのに、この感覚が消えませんでした。 知っている人がいないのではありません そこで一度数えてみました。自分を知っている人が何

家族にいちばん話しにくい理由
つらいことがあった時、家族に話しますか。 私は話しません。友だちには話すのに、家族には話さないんです。いちばん近い人たちなのに。 長いあいだ、これがおかしいと思っていました。自分は情がないのかな、と。ところがよく見ると、家族にだけついている条件がありました。 心配が、自分に返ってきます ひとつめの条件がこれです。友だち

元気にしてる、に答えられない時期
久しぶりに連絡が来た人に元気にしてると聞かれて、返事を送れなかったことはありませんか。 嘘をつくのは嫌だし、よくないと言えば説明しなければなりません。そうしているうちに一日が過ぎ、二日が過ぎ、今度はもっと返しづらくなります。 不思議なのは、数か月前にはこの質問が難しくなかったということです。 元気にしてる、は実は質問で

いい大人が泣いてもいいのかな、と思う時
涙が出そうな時、泣くより先にすることはありませんか。 私は審査をします。この程度のことで泣くことだろうか。この年で泣いてもいいのか。みんな同じことを経験しているのに。 そうしているうちに、たいてい泣かなくなります。ところがそれは泣かなかったのではなく、先延ばしにしただけでした。 私たちは涙に資格審査をつけます 子どもの

つらい話を、聞ける人になるには
誰かがつらい話を切り出したとき、何と言えばいいのか分からず固まったこと、ありませんか。 私はよくあります。友人がやっとの思いで話しはじめたのに、頭の中では「何て言えばいいんだろう」ばかり回して、結局「それ、こうしてみたら?」で終わらせた夜。空気が気まずくなったのは分かっていました。でも、なぜ気まずくなったのかが分かるま

感情に名前をつけると、変わること
今日の気分を、ひとことで言えますか。 「よかった」「いまいちだった」「まあまあだった」。考えてみると、一日の気分に使う言葉は、いくつもありません。私も長いあいだ、いい日以外は全部「イライラする」で済ませてきました。 でも日記を書きはじめて、ひとつ分かったことがあります。感情は、名前をつけてあげた分だけ片づく、ということ

誰にも言えない話が、ひとつくらいある
誰にも言えないままの話が、ひとつくらいありませんか。 親しい友だちにも、家族にも、長く付き合った人にも、結局出せなかった話。大したことだからではなく、ただどこにも置き場所がなくて、心の片隅にずっとしまってきた——そんな話です。 私にもあります。そしてそれが自分だけではないと、この場所をつくりながら知りました。 言えない